漫画『よつばと!』について―「よつば」と「ねこ」

ふと「よつばと!」を読み返し、YouTubeでBSマンガ夜話を見た。


番組の中で、小岩井家の家族感の希薄さから「よつばはペットに近い?」という発言が出ていたが、

そう聞くと、よつばは「ねこ」みたいかもしれないと感じた。


「よつばと」のリアリティを保つためには、よつばの立ち位置は確固たる関係の上にあってはならないため、家族関係や友達関係などの諸種の鋳型にがっちりはまることは許されない。

よって、よつばは何者かを探れば探るほど、「よつばは○○だ」と言えば言うほど、よつばを捉えることができなくなるのである。

しかしながら、それにもかかわらず、BSマンガ夜話での発言から、私は「よつば=ねこ」という同一性をふと感じ、それを違和感なく受け入れられると思った。


よつばにとって自分の家は仮住まいのごとく、昼間はもっぱら家を出て近所を散歩し、遊び、お隣さんの家でおやつをもらう。

(動物としての猫ではなく、)いわゆる「ねこ」のように、おもむくままに日々を暮らしているかわいい生き物で、子ども、家族、友だち、ペット、のどれでもなくどれでもあるような存在である。


道端でその姿を見るとうれしい気持ちになる。何をしているのか気になり後を追っかけたくなる。もっと近しい間柄になり一緒に遊びたいと思う。

その存在が日々に小さなよろこびをくれる、いてくれないとちょっとさびしい、プチファンタジスティックな近隣住民。

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